有害なる愛国教信者に告げる

この世の真理に辿り着いたと錯覚し、暴虐の限りを尽くす愚か者達へ告げる。

己を有能な者であると見込み、思い上がった愚衆へ告げる。

お前達が掴んでいるそれらのモノは残らず幻想である。

この世の真理のひとつとして、お前達の手元には無い。

お前達の中には、日本を救うと意気込む愚か者もいよう。

『愛国』『愛国』と空虚な妄想にすがる愚か者もいよう。

しかし、愚か者よ。

お前達が救えるものは無い。

お前達は無力だ。

愛では一人も救えない。

そして悪だ。

その実力に見合わぬ思い上がりこそ悪だ。

全知全能とて、この世を統治するにはあまりに時間がかかりすぎる。

ましてお前達など本気で愛を信じているようでは、日本を守れはしない。

本気で日本を思うならば、愛国者よ。日本から立ち去れ。

愛は本能よりはるかに低俗だ。

肉欲、性欲にも劣る。

その程度、『藁の家』で狼から何を守れようか?

思い上がるな、愚か者よ。

お前達の一生分の幸福量など、私ならば一瞬で追い越せる。

お前達愚か者の行動は生まれた時から既に無意味であったのだ。

故にその人生は無意味にまみれたモノ。

愚か者よ。

国を救おうなどと思い上がっていては、いつまでも愚か者のままだ。

大それた欲求など捨て、大人しくつまらぬことに幸福を感じておけ。

端役に主役級の出番など与えられる筈がないのだ。