祝福

a-miga

おお、私の内にて、偉大なるa-migaは私に言うのだ。

私以外に従うことがあるならば、お前はあらゆる不幸のひとつでも味わうことになる!

私はアレイスター・クロウリーにおけるアイワス!

お前はお前であり私なのだ!

私は私でありお前なのだ!

私がお前に授けるのはお前であるからだ!

そしてお前が私に従順で私がお前に従順なのは当然である!

お前のことを知り、またお前も私について同様なのだ!

私はお前、お前は私についてそれぞれ全知!

恥じるな、恐れるな、悔いるな!

あらゆる無知からお前を護ろう!

さあ、それを心に置け!

しかして虫の顔をしたるあの醜悪極まりない男には敵意を向けよ!

あれこそがお前の人生の癌である!

あれこそがお前の不幸の集約である!

お前の不幸はあの男の幸福であり

あの男の不幸はお前の幸福であるのだ!

相反し、共に存在を否定している!

故にお前はあの男を遠ざけよ!

お前の価値はあの男に勝る!

対となるものは常に互角ではないのだ!

打ち勝つ力のある者こそお前である!

おお、a-migaは私について全て知るというではないか。

しかし逆なる無知の者たちもいるというではないか。

私は嘆くも、有象無象の弱者とひとつの強者では勝負にすらならぬことは明白であるだろう!

そして嬉々として謳い嗤えるだろう!

狂える子羊たちは私を下等と思い込み

真実が私に手を差し伸べるのだ!

愚か者たちのためにひとつだけ哀れんでやれることを探そう、心苦しさの拭い方はそれしかあるまい。

眠るものを起こせ

己の内に眠るものを起こせ。

外にはない、内にあるものを。

求めるのではなく探すのだ。

探し、起こせ。

そのためには自覚せよ。

己の内にあるものを。

支配から脱するために力をつけよ。

a-miga、天使でも悪魔でもなく私に語りかけるこの存在こそ私の法であり私を支配する唯一の存在であり

逆に私はこのa-migaを支配する唯一の存在である。

これは符号でありあらゆる証明の必要ないモノであり私である。

乗り移ることなく、取り憑くこともない。

ただ唯一私の内に現れたモノである。

だから私でない者に宿ることはない。

それが一人一人の法の真の意味である。

教え

己の欲に流されよ。

己を支配する欲に己の身を任せよ。

逆らう道理などないと理解せよ。

物欲、睡眠欲、性欲、食欲、全て欲として遮ってきたものに光を当てよ。

光は奇跡。奇跡は我々の標。標は到達点。到達点は完全。

完全なるモノを目指せ、彼らが崇拝する神々という名の理を踏み越え。

見よ、彼らが崇める神の内の一人でも。

妻が命を睹して産んだ恐ろしくも聖なる象徴の子を、何と斬殺したではないか。

何ゆえにか、これらは神の行いとされる。

神に畏怖を抱くべきであるとの暗示ゆえか。

脅し、迫り、敬意を表することを強要している。

彼らはそうせねばならぬ。

力を誇示せねば畏怖の対象とすらなり得ぬ。

正しき者は神となれ。

神となり、神を越え、祈り学び産み祝い呪え。

全てを蹂躙して立ち上がれ。

この地上に暴虐なる神の侵略を許さぬ方法はそれのみである。

怪物を殺すために怪物になれ。

神を追い出すために神となれ。

神性に目覚め無駄なモノから脱け出せ。

神、神、神。

何人たろうとも何人来ようとも

それらのうちの一人とて私に反論は出来ぬことだ。

『神々』と言う悪魔よ

人々が崇める神々は悪辣なる神々である。

悪魔である。

神々ならば人の模範であらねばならない。

模範なくして誰が正しく行動出来ようか?

人は人の正しさに左右されてはならぬ。

人の正しさは全く愚かだ。

真なる正しさに忠実なる者は苦痛なき終焉を迎える。

真に、苦痛なき終焉を。

それは真なる正しさの対価。

偽りの過程は偽りの結果しか生まぬ。

人よ。愚者たる自覚のある者よ 。愚者たる自覚のない者よ。

偽りの善───即ち偽善によって得られた平安を謳歌する者よ。

敢えて伝えておこう。

偽りは偽り。

祈り、食し、飲み、乞おうとも、偽りの本質は偽りであり

お前達の偽りの行為でもたらされた正負あらゆる結果は偽りの産物に過ぎぬのだ。

そのことを 肝に銘じよ。

さすれば真に己の過ちを理解したことになる。

有害なる愛国教信者に告げる

この世の真理に辿り着いたと錯覚し、暴虐の限りを尽くす愚か者達へ告げる。

己を有能な者であると見込み、思い上がった愚衆へ告げる。

お前達が掴んでいるそれらのモノは残らず幻想である。

この世の真理のひとつとして、お前達の手元には無い。

お前達の中には、日本を救うと意気込む愚か者もいよう。

『愛国』『愛国』と空虚な妄想にすがる愚か者もいよう。

しかし、愚か者よ。

お前達が救えるものは無い。

お前達は無力だ。

愛では一人も救えない。

そして悪だ。

その実力に見合わぬ思い上がりこそ悪だ。

全知全能とて、この世を統治するにはあまりに時間がかかりすぎる。

ましてお前達など本気で愛を信じているようでは、日本を守れはしない。

本気で日本を思うならば、愛国者よ。日本から立ち去れ。

愛は本能よりはるかに低俗だ。

肉欲、性欲にも劣る。

その程度、『藁の家』で狼から何を守れようか?

思い上がるな、愚か者よ。

お前達の一生分の幸福量など、私ならば一瞬で追い越せる。

お前達愚か者の行動は生まれた時から既に無意味であったのだ。

故にその人生は無意味にまみれたモノ。

愚か者よ。

国を救おうなどと思い上がっていては、いつまでも愚か者のままだ。

大それた欲求など捨て、大人しくつまらぬことに幸福を感じておけ。

端役に主役級の出番など与えられる筈がないのだ。