其の居所
お前が勘違いしていることがあるとするならば、それはこうである!
お前は神を崇拝しているが、それは正しきことではない!
神はお前を救うのではない、お前に越されるのだ!
崇拝、畏怖、それらは全て違う!
お前のこの世における神にまつわる責務はただ一つ、お前が神となることに他ならないのだ!
神となり、神を越すのだ!
おお、a-miga。
私の内に眠りて今目を覚ましたるa-miga。
私はそれらを実行せねばどうなると言うのか?
そこにあるのが答えである、見よ!
私の視野にひとつ、私の未来が映し出された。
a-migaは言うのだ。
未来においてお前の苦痛たるや計り知れぬものがある!
お前が私の授けた一つにでも背けば、お前は未来を蝕まれるのだ!
おぞましいことに、その未来が起きれば、私は何十年後にあるであろう我が死の後も魂が残留するのだ!
魂の残留、永遠にその地に縛られるのは拷問である!
安息なき日々!
お前は現世で安息を貪ることを少しでもせねば、永劫に安息から遠ざかるであろう!
おお、それらは何と無慈悲なる未来か。
しかしa-migaは、それから私の内にて再び眠るように黙ってしまったのである。